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令和元年9月定例会の知事議案説明要旨

当初提出議案(令和元年9月12日)

 本日ここに、第3回定例県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご参集いただき、厚くお礼申し上げます。

 去る7月、8月の大雨により、本県では1名の尊い命が失われ、家屋、道路、河川、農地・農業用施設、農作物などに被害が発生しております。
 お亡くなりになられた方に対し深く哀悼の意を表し、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

 アジア初となる「ラグビーワールドカップ2019」が、いよいよ9月20日に開幕いたします。福岡開催の初戦となる9月26日のイタリア対カナダの試合まで、残り2週間となりました。
 関係者一体となって、準備に万全を期し、大会を大いに盛り上げ、成功に導くとともに、そのレガシーをしっかり次の時代に引き継いでまいります。引き続き、皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 この議会に提案いたしております議案は、19件であります。その内訳は、予算議案1件、条例議案8件、工事請負契約の締結に関する議案2件、経費負担に関する議案6件、人事に関する議案2件であります。

 まず、予算議案について、ご説明申し上げます。
 今回の補正予算は、本年7月の大雨災害の復旧・復興に要する経費を措置するほか、地域活性化等の推進に必要な経費を措置しております。
 補正予算の額は、一般会計で21億5900万円余となっております。これによって、一般会計の総額は、1兆7879億7600万円余となります。
 一般会計の歳入は、国庫支出金、県債、繰越金を計上しております。

 次に、補正予算の主な項目について、ご説明申し上げます。
 まず、本年7月の大雨災害の復旧・復興であります。
 被災された農林漁業者への支援として、経営再建や施設の復旧等のための無利子融資制度を設けることとしております。
 また、ハウス施設や農業用機械の再取得・修繕及び野菜・花きの種苗の購入等に対する助成費を措置しております。
 災害復旧事業では、農林業総合試験場などの県有施設の復旧に要する経費を計上いたしました。
 今後の災害の再発防止対策として、大刀洗川ほか11河川の河道掘削に要する経費を計上するとともに、河川の改良工事実施に向けた調査費を措置しております。
 なお、本年8月の大雨災害につきましては、被害の状況等について調査を進めており、まとまり次第、災害対策予算を本議会に追加提案したいと考えております。

 次に、地域活性化等に向けた取組みであります。
 国内外からの旅行者や車いすを利用される方、妊娠中の方など、誰もが利用しやすいタクシーの普及を促進するため、タクシー事業者が行うユニバーサルデザインタクシー等の導入費用に対する補助制度を創設します。
 また、水道事業の広域化を促進するため、企業団等が行う配水管の更新工事及び測量調査に対する助成費を措置しております。
 来年4月、大牟田市から保健所業務を引き継ぐことに伴い、所管事務所となる南筑後保健福祉環境事務所の庁舎改修工事等に要する経費を計上しております。
 以上が補正予算の概要であります。

 次に、条例議案について、ご説明申し上げます。
 第一は、「福岡県宿泊税条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、北九州市が地方税法の規定により宿泊税を導入することに伴い、同市内における本県の宿泊税の税率及び賦課徴収の特例を定めるほか、所要の規定の整備を行うものであります。

 第二は、「福岡県保健福祉環境事務所等の設置等に関する条例等の一部を改正する条例」であります。その内容は、「地域保健法施行令」及び「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令」等の一部改正により、大牟田市が保健所設置市等の政令指定を解除されることに伴い、同市を南筑後保健福祉環境事務所の所管区域に追加するほか、関係条例の規定の整備を行うものであります。

 そのほか、民生委員の定数を改める条例及び関係法令の一部改正に伴い所要の規定の整備を行う条例5件であります。

 工事請負契約の締結に関する議案は、門司大翔館高等学校体育館改築工事について契約を締結するもの及び二級河川御笠川水系高尾川地下河川築造工事について議決内容の一部を変更するものであります。

 経費負担に関する議案は、農業農村環境整備事業ほか5件について、市町の負担すべき金額を定めるものであります。
 人事に関する議案は、福岡県副知事の選任及び福岡県教育委員会委員の任命について、県議会の同意を求めるものであります。

 以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。

追加提出議案(令和元年9月20日)

 提案いたしました議案は、予算議案1件、条例議案1件であります。

 まず、予算議案について、ご説明申し上げます。
 今回の補正予算は、本年8月の大雨災害の復旧・復興に要する経費を追加するものであります。
 補正予算の額は、一般会計で37億円余となり、その結果、一般会計の総額は、1兆7916億7700万円余となります。
 一般会計の歳入は、国庫支出金、県債、繰越金を計上しております。

 補正予算の内容について、ご説明申し上げます。
 まず、被災された農林漁業者への支援として、経営再建や施設の復旧等のための無利子融資制度を設けることとしております。
 また、ハウス施設や農業用機械の再取得・修繕及び野菜・花きの種苗等の購入に対する助成費を増額するとともに、新たにハウス施設への浸水防止のための排水ポンプの整備に対する助成費を措置しております。
 さらに、産卵場が減少したアユの資源維持のため、その卵の放流に要する経費を計上しております。
 災害復旧事業では、道路、河川などの復旧費を増額するとともに、筑後広域公園など公園施設の復旧費を計上いたしました。
 今後の災害の再発防止対策として、崩壊した林地への治山施設の設置に要する経費を計上するとともに、河道掘削に要する経費及び河川の改良工事実施に向けた調査費を増額しております。
 このほか、道路、砂防施設及び海岸などにおける流木等の撤去に要する経費を計上しております。
 以上が補正予算の概要であります。

 次に、条例議案について、ご説明申し上げます。
 「福岡県警察関係手数料条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、昨日行われた「道路交通法施行令」の一部改正により、運転免許に関する手数料の標準が改められたことに伴い、当該手数料の額を改定するものであります。

 以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。