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令和3年4月臨時会の知事議案説明要旨

令和3年4月臨時会の知事議案説明要旨

  本日ここに、第12回福岡県議会臨時会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご参集いただき、厚くお礼申し上げます。

  まず、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
  本県における新型コロナウイルスの新規陽性者数は、4月21日に約3か月ぶりに200人を超え、その3日後の24日からの2日間は、300人を超える状況となるなど、これまで見られなかった速度で増加しております。
  また、従来株よりも感染しやすい可能性が指摘されている変異株による陽性者数の増加が続いており、20代から30代の若年層において感染拡大が見られ、さらに、感染経路不明者の割合が5割を超えるなど、市中感染の状況にあると言わざるを得ません。

 地域別の発生動向を見ますと、福岡市において、4月18日には、直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数が22・1人と、国の分科会が示す判断指標のステージⅢ相当を上回るなど増加が顕著となり、感染経路も、会食によるものが24%と大幅に増加し、家族感染を除き最も多くなりました。
  九州最大の繁華街を抱え、他地域との往来も活発である福岡市における感染拡大を何としても食い止める必要があったため、専門家の意見を伺った上で、福岡市をはじめ県内の市町村、国と協議を行った結果、4月19日に県民の皆様に不要不急の外出自粛、福岡市内の飲食店等の皆様に営業時間短縮の要請を決定しました。その後、髙島福岡市長と共同で記者会見を行い、県民の皆様、福岡市民の皆様に協力の呼びかけを行ったところであります。
  さらに久留米市において、4月21日には、直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数が45・3人と、国の分科会が示すステージⅣの基準を上回り、感染経路も、会食によるものが29%と大幅に増加しました。筑後地域最大の繁華街を抱え、周辺地域に及ぼす影響が大きい久留米市における感染拡大を食い止めるため、翌22日には、久留米市内の飲食店等の皆様に営業時間短縮の要請を行ったところであります。
  今後も、感染状況を踏まえ、市町村と協議し、必要に応じ、効果的かつ機動的に対応してまいります。
  今回の措置に伴い、営業時間短縮の要請にご協力いただいた飲食店等の皆様に対しては、協力金を給付することとしております。

  これまで、県民及び事業者の皆様のご理解とご協力のもと、医療提供体制の維持・確保と感染拡大防止の徹底に努め、社会経済活動への影響をできる限り小さくしてまいりました。しかし、今般、改めて厳しい措置を取らざるを得ない状況となりました。昨年に引き続きゴールデンウィーク期間を含む自粛要請となり、大変心苦しく思いますが、県民の皆様のかけがえのない命と健康を守るため、今回の取組を徹底してまいりたいと考えております。何とぞご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  この議会に提案しております議案は、4件であります。その内訳は、予算議案1件、人事に関する議案2件、専決処分したものについて報告し承認を求める議案1件であります。

  まず、予算議案について、ご説明申し上げます。
  補正予算の額は、一般会計で256億3700万円余となり、その結果、一般会計の総額は、2兆1617億7500万円余となります。
  一般会計の歳入は、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を計上しております。

  補正予算の内容について、ご説明申し上げます。
  新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、営業時間短縮の要請に応じた福岡市及び久留米市内全ての飲食店、喫茶店及び食品衛生法における飲食店営業の許可を受けているバーやカラオケボックス等の遊興施設の皆様に対し、売上高等に応じ、協力金を給付するための経費を措置しております。対象となる期間は、福岡市内においては、4月22日から5月19日まで、久留米市内においては、4月25日から5月19日までとしております。

  人事に関する議案は、任期満了等により空席となっている福岡県副知事の選任及び福岡県教育委員会教育長の任命について、県議会の同意を求めるものであります。

  専決処分したものについて報告し承認を求める議案は、福岡県税条例等の一部改正であります。「地方税法」の一部改正に伴い、自動車税環境性能割に係る臨時的軽減措置の延長等を行うものであります。

  以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。