平成20年5月定例会の知事議案説明要旨

当初提出議案（平成２０年５月２６日）

　本日ここに、第６回定例県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、ご多用の中、ご参集いただき、厚く御礼申し上げます。

　今月に入りミャンマーへのサイクロンの襲来、中国四川省での地震の発生によりアジア地域で甚大な被害が発生しました。被災者の方々に対し心からお見舞い申し上げますとともに、１日も早い復興を切に願うものであります。
　道路特定財源の暫定税率関係法案等が本県議会をはじめ地方の一致結束した度重なる働きかけにより、先日成立しました。この結果、執行を留保していた予算の実施が可能となり、道路整備など県民生活への深刻な影響を回避できることとなりました。
　今後の道路財源の改革においては、地域に不可欠な道路整備の必要性及び地方財政の危機的な状況等を踏まえ、地方財源の充実強化、地方分権型への改革を強く求めてまいります。

　この議会に提案いたしております議案は、８件であります。その内訳は、条例議案４件、専決処分したものについて報告し承認を求める議案２件、その他の議案２件であります。
　まず、条例議案についてご説明申し上げます。
　第一は、地方税法等の一部改正に伴い、地方公共団体等に対する寄附金について個人県民税の寄附金税制を拡充する措置を講じるとともに、地方法人特別税及び地方法人特別譲与税の創設に伴い、法人事業税の税率を引き下げるほか、所要の規定の整備を行うため、「福岡県税条例」の一部を改正するものであります。
　第二は、温泉法の一部改正に伴い、温泉の採取について、知事の許可又は温泉中の可燃性天然ガス濃度が基準以下であることの確認が要件とされたこと等により、温泉採取の許可申請等に係る手数料を定めるため、「福岡県温泉法関係手数料条例」の一部を改正するものであります。
　第三は、｢福岡県警察関係手数料条例｣の一部を改正する条例であります。その内容は、運転免許証の記載事項等の一部を電磁的方法により記録することに伴い、運転免許証交付手数料等を改定するものであります。
　第四は、道路法施行令の一部改正により、道路の占用許可の対象に被災者の居住のための応急仮設建築物が追加されたことに伴い、この占用料を定めるため、「福岡県道路占用料徴収条例」の一部を改正するものであります。
　次に専決処分したものについて報告し承認を求める議案は、福岡県税条例の一部改正関係２件であります。その内容は、第一に、国民生活等の混乱を回避するための地方税法の一部を改正する法律の制定に伴い、自動車取得税に係る免税点等の特例措置を暫定的に延長するもの、第二に、地方税法の一部改正に伴い、自動車取得税及び軽油引取税の税率の特例措置を講じるほか、所要の規定の整備を行うものであります。
　その他の議案は、北九州市と直方市の境界変更及び公共工事の施行に伴い所有権移転請求権仮登記の抹消を求める訴えの提起について県議会の議決を求めるものであります。

　以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。