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平成20年12月定例会の知事議案説明要旨

当初提出議案(平成20年12月1日)

 本日ここに、第8回定例県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、ご多用の中、ご参集いただき、厚く御礼申し上げます。

 日本、中国、韓国3カ国の首脳会議が、12月13日に福岡県、九州国立博物館で行われます。
 この会議の開催は、アジア諸国と経済、文化、青少年など幅広い分野で活発な交流を展開している本県が、我が国とアジアの交流の拠点として内外から高く評価されたことによるもので、大変光栄なことであり、心から歓迎申し上げます。
 世界が大きな経済的困難に直面する中で、この首脳会議が、アジアの繁栄と平和のために実り多い成果を上げることができますよう大いに期待し、その成功に向けて準備に万全を期してまいります。

 この議会に提案いたしております議案は、29件であります。その内訳は、予算議案2件、条例議案14件、工事請負契約の締結に関する議案5件、その他の議案8件であります。

 まず、予算議案についてご説明申し上げます。
 今回の補正予算は、「安心実現のための緊急総合対策」に係る国の補正予算に対応するため、総額で13億円余の歳出予算を追加し、地域医療の安心確保や防災対策などの事業を実施することといたしました。
 また、道路特定財源の暫定税率失効に伴う県税等の減収に対する措置として、地方税等減収補てん臨時交付金を歳入に計上するとともに、歳出では、市町村に対する軽油引取税交付金等を減額することといたしております。
 このほか、国の交付決定を得た国庫補助事業など、県政推進上緊要な経費について措置することといたしました。
 その結果、本議会に提案しております補正予算は、一般会計で8億2,600万円余を追加することといたしております。これによって、一般会計の総額は、1兆5,364億4,300万円余と相成っております。

 次に補正予算の主な項目についてご説明申し上げます。
 国の補正予算関連事業につきましては、新型インフルエンザ対策として、入院患者の受入れに協力する医療機関が行う感染防護具の整備に対する助成費を計上するとともに、総合庁舎や警察署等のアスベストの使用実態を把握するための調査費を措置いたしました。また、省エネルギー効果の高い農業施設の整備に対する助成費や災害等の防止のための道路、河川等の公共事業費を増額いたしております。
 そのほか、農業総合試験場及び公共土木施設の災害復旧費を計上いたしております。
 以上が補正予算の概要であります。

 次に条例議案についてご説明申し上げます。
 第一は、統計法の全部改正の趣旨にのっとり、県が行う統計調査の実施及び結果の利用に関し必要な事項を定めるため、「福岡県統計調査条例の全部を改正する条例」を制定するものであります。
 第二は、「福岡県介護保険財政安定化基金条例」の一部を改正するものであります。その内容は、介護保険財政安定化基金への積立が、基金残高等から判断して当面不要と見込まれるため、保険者からの新たな拠出を求めないこととするものであります。
 第三は、建築基準法の一部改正により、建築確認審査項目等が増加したことに伴い、当該審査等に係る手数料の額を改定するため、「福岡県建築都市関係手数料条例」の一部を改正するものであります。
 そのほか、人事委員会の給与に関する報告及び勧告にかんがみ、福岡県職員等の地域手当の額等の改定を行うため、関係条例の一部を改正するもの3件、薬事法の一部改正により、動物用医薬品の販売従事登録申請等に係る手数料を定めるため、「福岡県農林水産関係手数料条例」の一部を改正するものなどであります。
 工事請負契約の締結に関する議案は、福岡、長崎、山口3県による共同運航のための水産高校実習船の建造工事ほか3件について契約を締結するもの及び矢部川流域下水道事業広川幹線管渠築造工事について議決内容の一部を変更するものであります。
 その他の議案は、平成21年度の当せん金付証票の発売額、本県が所管する公の施設のうち29施設に係る指定管理者の指定及び公立大学法人福岡女子大学の中期目標の一部変更について県議会の議決を求めるものであります。

 以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。