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平成30年6月定例会の知事議案説明要旨

当初提出議案(平成30年6月7日)

 本日ここに、第17回定例県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご参集いただき、厚くお礼申し上げます。

 議案の説明に入ります前に、発言をお許しいただきたいと思います。
 このたび、国の出先機関の長等で構成される「木曜会」の会計事務に従事していた県職員が、会の口座から現金を横領いたしました。このことは、県行政の信用を著しく失墜させるもので、不祥事の再発防止に取り組んでいる最中に発生したものであり、誠に遺憾であります。本県議会を通じて県民の皆様に対し深くお詫び申し上げます。
 関係職員に対しては、先月31日に厳正な処分を行いました。
 私自身、県政を預かる知事として、「木曜会」の会員の皆様に多大な迷惑をかける事態となったこと、また、昨年の親睦会費の横領事件を受け、全ての所属に注意喚起を行っていたにもかかわらず、今回、県職員による公金横領事件が発生したことをより重く受け止めております。自らを戒め、責任を明らかにすることによって、県職員に対し、そして県民の皆様に対し、不正の根絶に向けた強い思いを表すため、給料月額の10%を7月から2か月間減額したいと考えております。
 また、「木曜会」の常任幹事を務める副知事についても、自らを戒め、その責任を明らかにしたい旨の申し出があり、これを受け、給料月額の10%を7月の1か月分減額したいと考えております。
 今後とも、不祥事の再発防止に向けて一層の努力を重ねるとともに、県政の推進に邁進し、県民の皆様の信頼回復に全力を尽くす決意でございます。

 この議会に提案いたしております議案及び諮問は、24件であります。その内訳は、条例議案11件、専決処分したものについて報告し承認を求める議案2件、工事請負契約の締結に関する議案7件、その他の議案2件、人事に関する議案1件、福岡県教育委員会が行った退職手当の支給制限処分について知事への審査請求がなされたことに伴う県議会への諮問1件であります。

   まず、条例議案について、ご説明申し上げます。
 第一は、「知事及び副知事の給料の特例に関する条例」の制定であります。その内容は、先ほど申し上げましたとおり、知事及び副知事の給料の一部を減額するものであります。

 第二は、「福岡県税条例等の一部を改正する条例」であります。その内容は、「地方税法」等の一部改正に伴い、県たばこ税の税率の引上げを行うほか、所要の規定の整備を行うものであります。

 第三は、「地方活力向上地域における福岡県税の不均一課税に関する条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、本社機能の誘致を促進するため、事業税及び不動産取得税の不均一の課税を行うことについて、その適用期限を2年間延長するほか、所要の規定の整備を行うものであります。

 第四は、「福岡県営住宅条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、県営住宅の管理の効率化を図るため、「公営住宅法」の規定に基づき、市町村又は福岡県住宅供給公社に管理を行わせることができるようにするほか、所要の規定の整備を行うものであります。

 そのほか、「都市計画法」の一部改正により追加された「田園住居地域」について音響機器の音量の基準を定める条例、「ふれあいの家京築」を本年11月に廃止する条例などであります。

 次に、専決処分したものについて報告し承認を求める議案は、福岡県税条例の一部改正及び交通事故による損害賠償であります。福岡県税条例につきましては、「地方税法」の一部改正に伴い、不動産取得税及び軽油引取税における税負担軽減措置の適用期限の延長等を行うものであります。

 工事請負契約の締結に関する議案は、戸畑工業高等学校体育館改築工事ほか6件について議決内容の一部を変更するものであります。

 その他の議案は、公立大学法人福岡女子大学に対する財産の出資及び同法人に係る定款の一部変更について、県議会の議決を求めるものであります。

人事に関する議案は、福岡県監査委員の選任について、県議会の同意を求めるものであります。

 以上、提出議案等の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。