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日朝国交正常化交渉についての意見書(平成14年10月11日)

 9月17日、小泉首相と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記との初の日朝首脳会談が行われ、国交正常化に向けた第一歩を大きく踏み出したことは、小泉首相の勇気ある決断と、これを支えた日本政府の真摯な努力の賜であり、深甚なる敬意を表するものである。

 今回の日朝首脳会談の実現は、戦後の日朝関係を取り巻く諸問題の解決にあたり我が国にとって歴史的なことであり、北東アジア地域の平和、さらには世界平和の前進に寄与するものである。

 しかしながら一方で、金総書記が初めて認め謝罪もみられた日本人拉致問題のなかで、8人もの方々の死亡が伝えられ、強い衝撃を受けるとともに深い悲しみと怒りを禁じ得ない。御家族をはじめ関係者の心情を思うとき痛恨の極みである。

 よって、政府におかれては、今後の日朝国交正常化交渉に当たっては、毅然とした態度で臨み、北朝鮮の国際社会への参加と良識ある行動を求めるとともに、拉致問題等の早期解決を図られるよう強く要望するものである。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

 平成14年10月11日

福岡県議会議長  久保 九州雄

内閣総理大臣  小泉 純一郎 殿
外務大臣     川口 順子 殿