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外国人等への差別助長いわゆるヘイトスピーチに対する取組の充実強化を求める意見書

 国連人種差別撤廃委員会は8月29日、日本政府に対して、いわゆるヘイトスピーチ問題に「毅然と対処」し、法律で規制するよう勧告する「最終見解」を公表した。
 最終見解では、ヘイトスピーチを規制するための措置が、抗議する権利を奪う口実になってはならないことを前提とし、「社会的弱者がヘイトスピーチから身を守る権利」を再認識するよう指摘した。そして、憎悪及び人種差別の表明やデモ・集会における差別的暴力に断固として対処することや、メディアにおけるヘイトスピーチと闘うため適切な手段をとること、そうした行為について責任のある個人・団体を捜査・起訴したり、ヘイトスピーチをする政治家・公人に制裁措置をとることなどを、政府に勧告している。
 よって、国におかれては、人種差別撤廃委員会の勧告を誠実に受け、適切な措置を図れるよう、実効性ある対策を早急に講じることを強く求めるものである。
 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

  平成26年12月18日

福岡県議会議長 加地邦雄 

 衆議院議長      殿
 参議院議長 山崎正昭 殿
 内閣総理大臣 安倍晋三 殿
 法務大臣 上川陽子 殿