タイ訪問

 福岡県議会が執行部とともに実現に向けて取り組んでいる福岡へのタイ総領事館の誘致について協力を要請するため、平成29年5月28日から31日までの4日間の日程で、福岡県議会の訪問団がタイを訪問しました。訪問団は、樋口明議長を団長とし、会派を代表して阿部弘樹自民党県議団会長代理、吉村敏男民進党・県政県議団会長、椛島德博緑友会会長代理の3名及び福岡県タイ友好議員連盟の田辺一城事務局長、大田京子事務局次長が参加しました。また、執行部を代表して、服部誠太郎副知事が参加しました。

 訪問団は、29日にソムキット・チャトゥシピタク副首相を訪問しました。樋口議長は、「今後の両地域の、経済・文化・人的交流の一層の発展のために、九州を所管する総領事館を福岡に設置していただきたいと考えており、ぜひともソムキット副首相のお力添えをお願いしたい」と述べるとともに、総領事館設置の必要性やメリットなどについて説明を行い、協力の要請を行いました。ソムキット副首相は、「福岡が大切な都市だというのは認識している。福岡への設置について賛成であり、外務省にもっと可能性を検討するよう伝える」と述べられました。
 また、タイ東部にハイテク産業の拠点構築を目指す「東部経済回廊」(EEC)の開発計画に福岡の企業の参画を期待すると話され、タイと福岡の経済交流の促進について、意見交換を行いました。

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 次に、佐渡島志郎 在タイ日本国大使を訪問し、総領事館設置に向けた支援を要請するとともに、タイと日本、福岡の交流の現況について、意見交換を行いました。

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 30日には、タナサック・パティマプラゴーン副首相を訪問しました。樋口議長は、「バンコク都と福岡県、バンコク都議会と福岡県議会はともに友好交流協定を締結しており、様々な分野で相互に交流を深めています。今年はタイと日本の修好130周年という節目の年でもあります」と挨拶するとともに、近年タイから福岡への入国者数が大きく増加していることなどを説明し、タイと福岡県との交流の一層の発展のため、タイ総領事館の設置について協力を要請しました。同席した外務省担当官からは、外務省で情報を収集しており、福岡への設置について検討しているとの話があり、タナサック副首相は、設置について、「賛成している。自分もサポートしたいと思う」と述べられました。

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 そのほか、タイでの福岡県産品をはじめとした農産物の販売状況について、現地企業から説明を受け、意見交換を行うなど、タイとの友好交流の促進に向けた、有意義な訪問になりました。