飲酒運転撲滅運動の推進に関する講演会 - 福岡県議会公式ホームページ
トップページ > トピックス一覧 > 飲酒運転撲滅運動の推進に関する講演会

飲酒運転撲滅運動の推進に関する講演会

 平成24年2月22日(水曜日)、福岡県議会第1議会会議室において、本県議会主催による「飲酒運転撲滅運動の推進に関する講演会」が開催されました。

 この日は福岡県議会2月定例会開会日に当たり、本会議では議員提出による「福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例」が提案されることから、条例制定を機に、飲酒運転撲滅の運動をさらに県議会から広めていくことを目的に講演会が企画されました。

講演会の様子1

 講師には、昨年2月に高校生の御子息を飲酒運転事故により亡くされた山本美也子氏を迎え、また、同じく飲酒運転事故により御家族を亡くされた松原道明氏、大庭茂彌氏にも御出席いただきました。
 議員のこの問題に対する関心は高く、講師の話に熱心に耳を傾けていました。

原口議長挨拶.JPG

 講演会の開会に際し、原口剣生議長からは、「皆様方の地道な活動のおかげで、この飲酒運転撲滅運動の輪がこれだけ広がったことにお礼を申し上げたい。飲酒運転は決して許してはならない行為であり、条例制定を機にこの福岡から飲酒運転をなくしたい。」とのあいさつが行われました。

山本美也子氏  山本美也子氏は講演の中で、「大切に育ててきた子どもの命が大人の身勝手な行動であっという間に奪われる。福岡は飲酒運転撲滅と言っていろんなところで看板を見かけるのに、なぜいまだに飲酒運転がなくならないのかと考えると悔しくて仕方ない。しかし、人に伝わるのは、怒りとか、悲しみとかではなく、思いやりややさしさであって、みんなの命を守ろうよという優しい気持ちが人には伝わる。

 私たちが味わったこのものすごい悲しみはたまたま我が家であったかもしれないが、それはどこの家庭にでも起こりうる悲しみで、誰が被害者になっても誰が加害者になっても地獄を見るような飲酒運転は、絶対に起きてはいけない。今日制定された条例にさらに魂と血を注ぎ込んですばらしい条例にしていただきたい。」と話されました。

講演会の様子2
質疑の様子.JPG

 講演後行なわれた意見交換には、松原氏、大庭氏にもご参加いただき、「これまでいろんなところで活動してきたが、どうしたらみんなに理解してもらえるのか正直苦労してきた。そういう意味でこの条例は背中を押してくれるものとなった。」とのご意見をいただきました。

樋口座長挨拶.JPG

 最後に、講演会の閉会に当たり、飲酒運転撲滅条例調整会議座長の樋口明議員から、本県議会を代表して「とにかく福岡県から飲酒運転をなくしたい。そしてさらにこの条例を全国に発信して日本全国で飲酒運転をなくしたい。」とのあいさつが行われました。

 県議会では、今後、飲酒運転撲滅運動の輪をさらに広めていくとともに、条例に定める各取組がしっかりと運用されるよう見守ってまいります。