平成24年6月定例会の知事議案説明要旨

当初提出議案（平成24年6月11日）

　議案の説明に入ります前に、発言をお許しいただきたいと思います。
　寬仁親王殿下には、６日にわかに薨去されました。気さくで温かいお人柄で多くの国民に慕われておられましただけに、誠に残念でなりません。
　ここに、県民とともに謹んで哀悼の意を表しますとともに、御霊の安らかならんことを心からお祈り申し上げます。

　本日ここに、第７回定例県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご参集いただき、厚くお礼申し上げます。

　この議会に提案いたしております議案は、１２件であります。その内訳は、条例議案７件、専決処分したものについて報告し承認を求める議案１件、工事請負契約の締結に関する議案２件、人事に関する議案２件であります。

　まず、条例議案についてご説明申し上げます。
　第一は、「福岡県税条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、所得税法の一部改正により、一定の退職所得について課税の特例措置が廃止されることから、個人県民税における退職所得申告書の記載事項を改めるほか、所要の規定を整備するものであります。
　第二は、「福岡県防災会議条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、東日本大震災を踏まえ、より多様な主体の意見を本県の防災計画に反映させるため、福岡県防災会議の委員の定員を増員するものであります。
　第三は、「福岡県都市公園条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、公園施設として筑後広域公園内に芸術文化交流施設等を整備することに伴い、その利用料金の上限を定めるものであります。
　第四は、「福岡県特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、住民基本台帳法の一部改正により、外国人住民に住民票が発行されることに伴い、特定非営利活動法人の設立認証申請等に必要な書面を改めるものであります。
　第五は、「福岡県公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、遠賀川中流流域下水道の処理区域の拡大に伴い、所要の規定の整備を行うものであります。
　そのほか、福岡県行政委員会の委員報酬の一部について、支給方法を改め、その額を定める「福岡県特別職の職員及び教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例」、並びに北九州市八幡西区における字の区域及び名称の変更に伴い、福岡県折尾警察署の管轄区域の名称を改める「福岡県警察の組織及び定員に関する条例の一部を改正する条例」であります。
　次に、専決処分したものについて報告し承認を求める議案は、福岡県税条例の一部改正であります。地方税法の一部改正に伴い、不動産取得税の軽減措置及び軽油引取税の課税免除措置の延長等を行うとともに、自動車取得税について、対象基準を見直した上でエコカー減税を延長するほか、所要の規定の整備を行うものであります。
　工事請負契約の締結に関する議案は、那珂川開発事業（五ヶ山ダム）の堤体建設工事及び骨材製造工事について契約を締結するものであります。
　人事に関する議案は、福岡県教育委員会委員を任命すること、福岡県監査委員を選任することについて、県議会の同意を求めるものであります。

　以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。